ジャガー EV専売ブランド化を検討へ 2020年代中の実現か
公開 : 2018.10.16 11:40 更新 : 2018.10.16 18:37
反ディーゼル/ブレクジットが影を落とす
Iペースが好評を博したことや、ジャガーのフォーミュラEへの関与がこの計画を加速させているようだ。「Iタイプ3」レースカーの発表がブランドの生まれ変わりを象徴するものだという。
AUTOCARでは、ジャガー再編計画はかなり進んでいるものの、完全に決定されたものではないと考えている。ジャガーのサルーン3車種の売り上げが芳しくないこともこの計画浮上の理由だろう。ジャガーの親会社であるタタは多額の投資を行っているにも関わらずこの成績であることを憂いているようだ。
ジャガーの販売が伸び悩む大きな理由はディーゼル不人気とブレクジットによる不透明感が挙げられる。しかしXE、XF、XJの売れ行きを見る限りではジャガーのサルーン自体の人気が落ち込んでいる点も見逃せない。
EペースがFペースに次いで2番目の人気を持つことは、ジャガーにとって良いニュースだろう。ただし、それでも8月のEペースの売り上げはレンジ・ローバー・イヴォークを下回っている。
JLRの幹部が直面しているジレンマは明らかだ。次世代モデルがMLAプラットフォームを採用することが確定している中で、ジャガーのサルーンの後継車への投資が正当化されるだろうか? サルーンの販売で収益性を確保できるだろうか? ということだ。