ジャガー EV専売ブランド化を検討へ 2020年代中の実現か

公開 : 2018.10.16 11:40  更新 : 2018.10.16 18:37

生産台数で見るジャガーの苦境

ジャガーの置かれた状況を確認するため、1月から8月までのキャッスル・ブロムウィッチでの生産台数を見てみよう。まず、工場全体での出荷台数は5万2476台であった。一方、他の工場で生産されるFペースとEペースは6万3815台であり、588台のIペースと合わせて11万6879台であった。

1年間の生産台数に換算すると、キャッスル・ブロムウィッチでは7万8700台、ジャガー全体では17万5200台となる。3台のサルーンと2台のSUVを持つブランドとしてはこれは非常に少ないだろう。

SUVすら売り上げ不振に直面している。Fペースの売り上げは1月から8月の間に23%落ち込んでいる。Eペースはやや好調ではあるものの、その利益率は他のモデルに比べて低い。

このスランプにより、ジャガーはキャッスル・ブロムウィッチの操業を週3日としている。これは30万台超を売り上げて好調なランドローバーとは対照的だ。ディスカバリー・スポーツやレンジ・ローバー・スポーツなどは発売から年数が経っているにも関わらず高い競争力を持っている。

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