90年代生まれ、いま手に入れるべきあのクルマ 定番から意外な選択まで その4
公開 : 2018.10.20 16:10 更新 : 2021.03.05 21:42
番外編4:革新のテクノロジー
ESC(Electric Stability Control:横滑り防止装置)
1990年代前半にESCの開発と熟成が行われると、1995年にまずメルセデスとBMW、トヨタがこの技術を導入した。そして、1997年にはアウディとGMが、1998年にはボルボが続いたのだ。
アダプティブクルーズコントロール
アダプティブクルーズコントロールを最初に採用したのが、1995年の三菱ディアマンテだとご存知なら称賛に値する。1992年にデボネアに搭載されたアクセル制御無しの車間警報システムに続いて、三菱はレーザー技術を用いてこのシステムを開発している。
エアバッグ
1990年代まで、エアバッグの存在は欧州の主要モデルではほとんど知られていなかった。1980年代の終わりまでこの状況は変わらず、標準でツインエアバッグを装備したのはポルシェ944ターボが最初だった。
電動パワーステアリング
油圧(基本的にエンジンのクランクシャフトから直接発生させていた)に頼らないパワーステアリングの登場は、ミッドエンジンのスポーツカーメーカーにとっての福音だった。他にも理由があったかも知れないが、ホンダNSXが1990年に電動パワーステアリングを採用して登場したのはこうした事情からであり、この流れは経済的なコンパクトハッチバックモデルへと拡がっていった。
アクティブエアロダイナミクス
さらなる称賛を是非三菱に。1990年に登場した3000GT(日本名:GTO)で量産モデルとして初めて可動式のフロントスポイラーとリアウイングを採用し、三菱はアクティブエアロ時代の幕を開けたのだ。マクラーレンはコンピュータ制御されたエアブレーキをF1に搭載することで、この流れをスーパーカーの世界へと導入した。