90年代生まれ、いま手に入れるべきあのクルマ 定番から意外な選択まで その4

公開 : 2018.10.20 16:10  更新 : 2021.03.05 21:42

フォード・ピューマ

1997年-2001年 価格:1500ポンド(22万円)


フォード・ピューマには運転好きを興奮させる数多くの要素が揃っている。まず、大きく真ん丸なヘッドライトが愛らしく、高く設定されたウエストラインと引き締まったリア、曲線状のサイドウインドウが古いフォード製クーペを彷彿とさせる。

さらに、運転しても素晴らしく、こうした魅力的なスタイリングの下に隠されたドライブトレインはフィエスタと共通だったが、1990年代中盤のフィエスタの走りの素晴らしさを考えれば、ピューマは最初から成功を約束されたモデルだった。加えて、サスペンションにはよりレートを高めたスプリングを採用し、大径化したアンチロールバーと固められたリアアクスルによって、ピューマは最高に運転が楽しめるクルマとなった。

125psを発揮する1.7ℓエンジンもまさに特別だったが、このクルマで思い出すことと言えば、何といってもコンピュータグラフィックを駆使して製作されたスティーブ・マックイーンがピューマを運転するCMだろう。

新車当時も偉大なモデルであり、いまやピューマは真のクラシックカーとしての地位を固めつつある。錆には弱く、フェンダーやサイドシル、トランクのフロアとウインドスクリーン廻りのチェックが必要だ。さらに、エンジン下部にもトラブルが多く、ノッキングやエンジンからの異音がするような車両には手を出さないほうが賢明だろう。

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