90年代生まれ、いま手に入れるべきあのクルマ 定番から意外な選択まで その5
公開 : 2018.10.21 07:40
番外編5:専門家からひと言(ポール・カウランド)
英国のTVシリーズ「サルベージ・ハンターズ:クラシックカーズ」でホストを務め、1980年代と90年代生まれのモデルを専門に取り扱うLandspeedの経営者でもあるカウランドによれば、90年代に登場したモデルは今後間違いなく注目を集めることになるという。
「多くのクラシックカーには常に25年ルールというのが存在しています」と彼はいう。「15歳から20歳の頃には憧れでしかなかったモデルが、40代になり余裕ができると実際の購入対象となります。高い需要に対して、供給量が少なく価格も低い状態から、価格の高騰が始まるのです」
カウランドは90年代生まれのモデルは、使い勝手と個性的なキャラクターを融合させたことで、自動車の歴史においても興味深い地位を占めているとも話す。こうしたモデルは「故障の原因となるような複雑なシステムが比較的少ないアナログ世代の最後でありながら、現代の交通環境でも通用する動力性能を確保しています」と彼はいう。
では、カウランドのお勧めモデルとは何だろう? 「GC8世代のインプレッサはこれまで同様の価格下落に直面していますが、すぐにその価値を取り戻すことになるでしょう」というのが彼の答えだ。
「それ以外では、同年式のウィリアムズモデルに比べて初代クリオの16vは魅力的なモデルです。さらに、ディフェンダーやショーグン(日本名:パジェロ)、チェロキーといったモデルも、間もなく他のクラシックモデル同様の価格高騰が始まるでしょう。何といってもこうしたモデルは年中使用することができますから」