ポルシェのEV「タイカン」 2019年発表に向け準備着々 詳細情報
公開 : 2018.10.17 10:50 更新 : 2021.02.10 17:27
2基のモーターによる4WD
ミッションEで示された通り、タイカンは永久磁石同期式モーターを前後軸に搭載する4WDだ。アウディが好む非同期モーターではなく同期モーターを選択した理由には高いエネルギー密度におけるパフォーマンスが挙げられる。
このモーターはル・マンで活躍した919ハイブリッドのものものと同様、四角形のソレノイドコイルを使用している。これによりソレノイドコイルの銅線を小さくまとめることができ、モーターの小型化につながっている。BMWも同様の設計を採用しており、2020年に登場するiX3に使用される。
ポルシェらしいリア寄りのハンドリングをタイカンでも再現するため、フロントよりもリアのモーターの方が強力なものを搭載している。トルクベクタリング機能が両軸に備わり、各輪に伝達するトルクを個別に制御している。
現在200台強のプロトタイプ製作が計画されており、その中には後輪駆動バージョンも含まれているという。先週ツッフェンハウゼンの生産ラインで目撃されたところによれば、ほかのポルシェと同様さまざまなバリエーションが用意されるようだ。