ロードテスト マクラーレン・セナ ★★★★★★★★★★
公開 : 2018.10.27 11:40 更新 : 2018.12.03 19:18
使い勝手 ★★★★★★★☆☆☆
セナの標準仕様は、軽量化に主眼がおかれている。もしオーディオやエアコン、iPhoneとのブルートゥース・コネクト機能などが欲しいなら、オプションをとして追加しなければならない。ただし、ほとんどのオプションは無償で追加できる。そんな中で、B&W社(バウワース・アンド・ウィルキンス)の7スピーカー・オーディオシステムは5500ポンド(81万円)の費用が必要となる。これらのオプションは、今回のテスト車両には備わっていなかったから、その仕上がりに関して記すことはできないのだが。
縦長の画面が採用されたインフォテインメント・システムは、最初は扱いにくく感じても、使っていくうちにメニュー構造には慣れていくはず。セナにはマクラーレン社純正のナビゲーションシステムが搭載されているが、操作は直感的なものではなく、常にベストルートを案内してくれるわけでもない。またスマートフォンとのミラーリングにも対応していない。
サーキットでの走行を分析できる、マクラーレン・トラック・テレメトリー(MTT)アプリケーションはオプションとなっているが、すべてのセナに搭載されてしかるべき。スロットルポジションやタイヤの温度、ブレーキペダルにかかる圧力など、競合のシステムより遥かに多くの情報を記録できる。しかも、クルマの周囲3箇所に搭載された小型ビデオカメラの映像を記録でき、後に自身の走りを楽しむことも可能だ。
視界
フロンとウインドウの下辺が低く、前方視界は極めて良好。横方向の視界はさほど良くはない。後方視界は、小さなリアウインドウと大きなウイングのおかげで、良いとはいえない。
燈火類
LEDヘッドライトはロービーム、ハイビームともに素晴らしい。必要と感じられる倍の明るさは得られているように思う。
ステアリングとペダル
ステアリングホイールもペダル類も、取り付け位置は完璧。ブレーキペダルは右足でも左足でも踏みやすい。ステアリングホイールの調整しろも、非常に大きい。