試乗 ロールス・ロイス・カリナン 初のSUV ロールスらしさは健在
公開 : 2018.10.18 11:05 更新 : 2018.10.18 13:33
ファントム譲りのシャシー
アーキテクチャは昨年ファントムから採用されたアルミニウムスペースフレームだ。これは現行のゴースト、レイス、ドーンなどの「安価な」モデルに使われるBMWグループで共通のものとは異なる。
これは(文字通りではなく比喩的に)柔軟なアーキテクチャであり、さまざまな長さや高さに対応する。全長は5341mmとファントムよりも短い一方で全高はより高い1835mmとなり、全幅は2000mmに達する。
たくましいエアサスペンションを備え、フロントはダブルウィッシュボーン式、リアは5リンク式だ。さらに前にふたつ、後ろにひとつのアンチロールバーを装着し、後輪操舵も標準装備だ。
ファントムと同じ6.75ℓV12ツインターボをフロントに搭載し、571psを発揮する。SUV用に低速トルクが増強され、わずか1600rpmから86.7kg-mを発生する。
トランスミッションは8速ATだが、自分でギアを選択することはできず、カーナビからの情報を元にシフトチェンジが行われる。4WDシステムは基本的にはBMWのxドライブと共通だが、一部分が強化されている。ギアボックス後方の電動クラッチにより、後ろ100%から前後50:50までの間で駆動配分を調整する。