試乗 ロールス・ロイス・カリナン 初のSUV ロールスらしさは健在
公開 : 2018.10.18 11:05 更新 : 2018.10.18 13:33
どんな感じ?
ロールスらしい乗り味
キャビンのしつらえはご想像の通り完璧だ。素材の選択も素晴らしく、取りつけも美しい。ドライビングポジションも良好だ。高い視点からボンネット全体を視界に収めることができ、自車の位置を確認しやすい。
目隠しをしていたとしても、50mも走ればそれがロールス・ロイスであるとわかるだろう。他のロールスとは異なる味付けだが、その感覚は引き継がれている。搭載されるV12はほぼ無音で、素晴らしくスムーズに発進する。ステアリングは他モデルより若干小さく太いが、軽い操舵感ながら正確だ。大きなアクセルペダル、その穏やかなレスポンス、さらに乗り心地はまさしくロールスだ。
ホイールは21インチまたは22インチから選択する。初期のデザインからは30インチ程度とも推測された。ランフラットタイヤを装着していてもそのスムーズさはロールスらしいものだ。他のライバルよりはロール量が大きく、レスポンスもおっとりしているが、それでいい。
スタビリティは素晴らしく、風切り音も抑制されている。100kg以上の遮音材が使用されているほか、ドアや窓は他のどのモデルよりも分厚い。レンジローバーやベンテイガに対抗できるかって? 間違いない。