自動車史で最後を飾ったクルマ 前編 MTのフェラーリ、空冷ポルシェ ほか
公開 : 2018.10.20 06:10 更新 : 2019.05.04 13:03
空冷式ポルシェ:993(1998年)
993型のポルシェ911は、ポルシェフリークにとっては夢のクルマかもしれない。空冷式の水平対向6気筒エンジンを搭載したモデルだからだ。丸いヘッドライトと、テールが下がったシルエットは、ポルシェ911の家系に属することが一目瞭然。1960年代、エンジンの位置が間違い(ロング・エンド)と批評されたクルマは、今でもポルシェファンに愛されている。
1997年に登場した996型の911は、水冷式の水平対向6気筒になったうえ、自動車評論家からも市場からも批判を受けることになった、ボクスターに似たフロント周りのデザインをまとっていた。最後の空冷モデルとなった993型は、2018年の今ではコレクター・アイテムになっている。
AUTOCAR JAPANの編集部にも、すっかり空冷ポルシェの虜になったひとがいることは、熱心な読者ならご存知だろう。