長期テスト スバルBRZ(5) 古臭い内装、素晴らしいハンドリング
公開 : 2018.10.23 10:10
積算9823km 前時代的インテリア
ある天体物理学者は恒星間ワームホールを利用すればタイムトラベルができるかもしれないといった。おそらく彼はスバルBRZには乗ったことがないのだろう。もしあるとすれば、車内に並ぶスイッチや時計を見て1993年から現代へとタイムスリップしたように感じるだろう。それほどBRZの車内は前時代的なのだ。
この非常に角ばっていてデザイン的な魅力のないキャビンはこのように説明する他ない。デジタルディスプレイに並ぶ数字やセンターコンソールのフォント、それにシートヒーターのスイッチなどは15年前の電子レンジのようだ。
ただし、わたし好みの点もある。ステアリングは新鮮なシンプルさで、直径も太さも適切だ。メーターパネル内のスクリーンは落ち着いていて便利な情報を表示してくれる。
さらに、シートは非常に快適だ。しかし、それを踏まえてもキャビンは外装に見合った仕上がりとは言えない。それどころかこのクルマの最大の弱点だろう。