試乗 ホンダCR-V日本凱旋 新型ハイブリッド/1.5ターボ、5座/7座乗り比べ
公開 : 2018.11.02 11:40 更新 : 2018.12.07 20:35
ハイブリッド車の特長
走行ハード面で一番のセールスポイントとなるであろうハイブリッド車は加速反応や微妙なトルクコントロールが特徴。電動モーターならではの追従性のよさを穏やかにまとめている。ただし、エンジン稼働時の加速ではターボ車よりも高いエンジン回転域を使う傾向にある。アトキンソン(ミラー)サイクルにより幅広い回転域で熱効率を高めていることもあるが、同等加速でエンジン回転数が高いとその分だけ余力が少なく感じられてしまう。
i-MMDはシリーズ式ハイブリッドをベースに高速巡航用エンジン直動機構を備えているのが特徴。低中速走行は電動モーターの力のみで賄う。駆動用電力は発電とバッテリーから供給される。バッテリーに十分な蓄電量があればエンジン(発電)は停止したままでEV走行を行う。
エンジン稼働で回転数が高いのは蓄電量に余裕がない時が主となる。しかし、走行用電力供給と同時に充電も行う稼働状況も少なくなく、速度上昇とエンジン回転変化の一致感やEV走行頻度を高めるために、意図的に多少高めの回転域を使うと考えるのが妥当だろう。
なお、エンジン直動は80km/hくらいから上の速度域で負荷が暗転した状態で作動。高速でも急加速時はシリーズ走行に切り替わる。直動-シリーズの切り替わりは極めてスムーズであり、エネルギーフローのインジケーターで確認しないと分からないほどだ。