1.5ℓターボを試す

ターボはステップ変速のかっちりとしたドライブフィールをCVTならではの制御でまとめているのが印象的。巡航時の回転数を1500〜2000回転としているが、緩加速ではギア比固定の如く、速度上昇に合わせてゆっくりエンジン回転を上昇させる。少し深く踏み込めば、6速ミッションの1速分かそれ以下のダウンシフトを意識させる回転変化がある。

一般走行ではどの速度域からも同じような加速感が得られることを考えると、CVTを細かく変速させた結果だろうが、狭い回転域の加減速コントロールのよさは余力感を向上させる。

ハイブリッド車と比較すると加速反応の小気味よさやコントロール性で劣るのだが、これはターボの過給タイムラグ云々という話ではなく、内燃機ゆえの問題。低中回転域のレスポンスはダウンサイジングターボの中でも優等生である。付け加えるなら同じ1.5ℓターボでもステップワゴンより余力感、加速のキレとも上回っていた。

パワートレインが扱いやすさや車格感に適しているのと同じく、フットワークも実践的なSUVに適している。

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