テスラ スーパーチャージャー・ステーションでオーナー直撃取材 魅力は?

公開 : 2018.11.04 11:40

オーナーの実像に迫る

サウス・ミムズを利用するテスラオーナーのうち、驚くほどの数が近所に住んでいる。そのなかのひとりであるノベルティグッズ製作会社で働くポール・ウォーカーは「テスラの自宅用充電器も手に入れましたが、まだ設置していません。サウス・ミムズは自宅とオフィスの間に位置しているので、仕事に遅れないよう立ち寄るのに便利なんです。寄り道は楽しいですよ」と話している。

さらに、不動産開発を行うバーナード・グリーンウォールドは「近所に住んでいて、オフィスもそれほど遠いわけではありませんが、とても便利なので週に2回は来ています」という。土木エンジニアのバリー・チャップマンも、自宅用の充電器を埃まみれにしたまま、サウス・ミムズで充電しているひとりだ。

シャロン・クリストフがモデルXから降りてきて、スーパーチャージャーのケーブルが届かないことに気付いた瞬間は、まるでコメディを見ているようだった。彼女は再びクルマに飛び乗ると、ステーションのタイヤ止めに後輪が接触するまでモデルXをバックさせた。「ここに来る回数を考えれば、停車位置くらい覚えてるはずだと思うでしょうね。自宅用充電器も持っていますが、ここの方が便利だし、何といっても無料で使うことができますから」と彼女も話している。


無料というのは、すべてのテスラの新車には毎年1000マイル(1609km)分のスーパーチャージャー利用クレジットが付与されているからだ、さらに、ひとりだけだが、無期限の無料充電クレジットサービスが終了する前にテスラから新車を購入したオーナーが紹介した顧客には、同じく無期限の無料充電クレジットが与えられており、今回話を聞いたひとびとの多くがこの制度を利用していた。

テスラオーナーが苦も無く充電作業を行う姿は印象的だった。仕事のためにテスラで長距離を走り廻るドライバーが、このクルマに魅了されるのも当然だろう。

自動車部品会社でCEOを務めるアンドリュー・ホジソンもそんなひとりだ。過去2年間で彼はモデルSを7万2000km以上も走らせている。「クルマ自体の信頼性も高いですし、充電作業は非常に簡単です」と彼はいう。

ホジソンのオフィスはロンドンだが、住まいはノリッチにある。「顧客に連絡したり、コーヒーを飲んだりしている間に充電は完了します。一旦充電が終われば、思う存分このクルマを走らせるだけです。航続距離を心配したことなど1度もありません」

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