テスラ スーパーチャージャー・ステーションでオーナー直撃取材 魅力は?
公開 : 2018.11.04 11:40
魅力はコストにあり
放送エンジニアのショーン・ムルハーンは2年間でモデルSをおよそ6万1000km走らせている。ソフトウェアプログラマーのアンディ・ブラウンは2017年4月から約4万8000kmを走破している(「モデルXでモナコからスコットランドまで走った」そうだ)。さらにヘイリー・エルトンのモデルSは12カ月で約3万2000kmの距離を刻んでいる。
ある企業の重役を務めるゲイリー・ウッドハッチは昨年12月から約1万8000kmを走破した。「サウス・ミムズはネットワークを創るのにも最高の場所です。ここからビジネスが広がることもあります」と彼は言う。
今回話を聞いたテスラオーナーの多くが自営業者であり、経費でテスラを購入していた。そうしたひとびとにとって、EVを所有することでのコストメリットは明らかだ。
「企業経営者として、EV導入初年度に適用される法人税減税のメリットは明白です」とビデオ制作会社を経営するモデルSのオーナー、ポール・リッチマンは話している。「モデルSしかラグジュアリーカーの選択肢はありませんでした。契約終了時に6000ポンド(86万円)の税金が発生するのは予想外でしたが、いまのところ満足しています」
まさに彼のコメントが、サウス・ミムズで5時間の間に話を聞くことのできた全部で15人のテスラオーナーたちを代表しているといえるだろう。だが、好意的なコメントだけではなかった。サウス・ミムズの常連ともいうべき不動産開発業を行うアミット・パテルは、モデルSのインテリアの仕上げや、少ないオプション、さえないボディカラーに満足していない。「実はわたしのお気に入りはアウディなんです。テスラを購入したのは、充電が無料だったからです」と彼は話している。
こうしたコストにうるさいモデルSのオーナーたちだが、充電が無料ではなくなったとき、サウス・ミムズやその他のスーパーチャージャーステーションは、どの程度の顧客を集めることができるのだろうか? その時は再びステーションを訪ねてみよう。