「カンパニーカー」知っている? 英の社用車 税金、計算方法と上手な使い方

公開 : 2018.11.11 18:10

最近の税制変更

最近ではカンパニーカーの税金の構成も大きく変化している。有害な窒素酸化物をより多く排出するディーゼル車には4%の追徴課税が科せられる。ディーゼル車の運転を減らそうと今年の四月に政府が3%から4%にしたのである。一方、電気自動車や燃料電池自動車といえども、もはやカンパニーカー税は免除されなくなった。ただし税率はずっと低い。

昨年、もうひとつの大きな変更が行われた。これはカンパニーカーを選ぶか、それとも基本給に上乗せされるクルマ手当を選ぶか決めなくてはならない雇用者を悩ますものだ。以前はどちらを選ぶかで税金が変わることがあった。

カンパニーカーを選べばその価格に応じた税金を払うが、代わりにクルマ手当を選ぶと給料と合わせた額で税金を取られる。したがって、提示されたクルマ手当で買えるよりずっと価格の安いクルマをカンパニーカーとして選べば、納める税金を減らすことができた。

しかし今では、HRMCはどちらか高いほうの税金を徴収する。要するに、税金を減らせる抜け道は閉ざされたわけである。簡単にいうと、英国財務省の金庫に入るお金が増えるということだ。

まず初めに、CO2排出量に基づく29の税制区分は毎年更新され、税額は年ごとに少しずつ上がっていることを知ってほしい。雇用主は所得税や国民保険料と同様に、毎月のサラリーから税金相当額を差し引く。つまりあなた自身は何もしなくていいのだが、雇用主はあなたの納税額を正しく計算しているのだ。

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