「カンパニーカー」知っている? 英の社用車 税金、計算方法と上手な使い方
公開 : 2018.11.11 18:10
納税額の計算方法
納税額は、クルマのCO2排出量、価格、それにあなたの給料によって決まる。CO2排出量はパーセンテージであらわされる税率区分に結び付いている(ここでのパーセンテージはすべて2018-19年度のもの)。クルマの価格にはカタログ価格とすべてのオプションが含まれ、HMRCはこれをP11D価格と称する。第3のファクターは所得税の税率だ(基本ランク20%、上級ランク40%、累進ランク45%)。
CO2排出量が増えるほど課税対象額は上がる。例えばガソリン車のCO2排出量が120g/kmの場合、価格の25%が課税対象だ。最低のレートはゼロエミッションの場合で13%、最高は37%である。
税率区分がわかったら、相当するパーセンテージをクルマのP11D価格に当てはめて、現物給付金額を計算してみよう。例としてBMW520d Mスポーツの場合、CO2排出量は117g/kmで税率区分は28%だ(実走行排気試験による4%のディーゼル加算を含む。この試験で標準と判定されたクルマはまだない)。このクルマのP11D価格は4万515ポンド(582万円)なので、課税相当額はその28%、つまり現物給付の価格は1万1344ポンド(163万円)となる。
これがわかったら、つぎに所得税率を掛ける。この例の場合、1万1344ポンド(163万円)に40%(所得税率は上級ランクだと仮定する)を掛けると年間の税額は4538ポンド(65万2000円)となる。したがって、このクルマの費用は月当たり378ポンド(5万4000円)だ。
カンパニーカーの税金は減額される場合がある。クルマの月々のリース費用をユーザーが一部負担している場合や、クルマがいつでも利用可能ではない場合だ。