「カンパニーカー」知っている? 英の社用車 税金、計算方法と上手な使い方
公開 : 2018.11.11 18:10
ガソリン vs ディーゼル(1)
ディーゼル車には4%が加算されるので、ディーゼルを止めてより排ガスがクリーンだと思われるガソリン車を選ぶ人が多い。一見すると懲罰的に思えるかもしれないが、同じクラスのガソリン車と比べるとディーゼル車の方がCO2排出量が少ないので、税率が加算されてもガソリンとディーゼルの税額の差はそれほど大きくない。
平均より多くの距離を走るドライバーには、ディーゼルの燃費の良さはおそらく4%追徴されてもメリットの方が大きいだろう。ここでは三つの例を見てみよう。
フォード・フィエスタ:1.0Tエコブースト vs 1.5 TDCi
ミッドレンジのフォード・フィエスタをオプションなしで比較してみよう。ガソリン車のCO2排出量は110g/kmで税率区分は23%である。ディーゼルのCO2排出量は107g/kmだが、4%の追徴があるので税率は26%になる。今回はドライバーの所得税率が基本ランクだとして計算する。
カンパニーカーにかかる毎月の税金は、ガソリン車が70ポンド(1万100円)、ディーゼルが85ポンド(1万2300円)だ。毎月800kmしか走らない場合、ガソリン車の燃費は21.2km/ℓ、ディーゼルが23.8km/ℓだから、毎月の燃料代はガソリン車が49ポンド(7000円)、ディーゼルが46ポンド(6600円)になる。
したがってガソリン車の方がひと月当たり12ポンド(1700円)安いことになる。しかし、毎月3200km走るドライバーの場合は、カンパニーカーの税金と燃料代を合わせた額は、ガソリンとディーゼルとでまったく同じになる。