ロン・ヒックマンの資料 博物館へ寄贈 ロータスデザインの巨匠
公開 : 2018.11.06 11:10
来年には一部を一般公開へ
彼はロータスのディレクターとして正社員となり、エランのデザインを担当した。ヒックマンはバキュームによるポップアップ式ヘッドライトを開発したという。さらにその名称は辞書の「E」セクションを眺めて閃いたとの逸話もある。
エラン2プラス2、ヨーロッパ、ロータス・コーティナなどの開発を行ったのち、1967年にはその職を終えた。その後は革新的なワークベンチのデザインに取り組んだという。
彼が開発した家庭用作業台「ワークメイト」の価値をブラック&デッカーに認めさせると、それは3000万台以上の売り上げを達成したのだ。
今回ビューリーに寄贈された資料は、ヒックマンがデザインに携わった車両の中でも特にロータスに焦点が当てられている。ケータハム・セブンの復刻プロジェクトのデザイン画なども含まれている。
「ヒックマン夫人の貴重かつ重要な寄贈に感謝します」と語るのは博物館の収集ディレクターを務めるアンドレア・ビショップだ。
「ロン・ヒックマンによる自動車デザインへの貢献はロータスを始めとするクルマの開発に新たな知見をもたらしました。今後このコレクションを研究し、来年ウェブサイト上にその一部を公開する予定です」