試乗 アルファ・ロメオ・ステルヴィオ・クアドリフォリオ 「痛快そのもの」

公開 : 2018.11.07 10:10

クラス随一のハンドリング性能

ステアリングは軽くギアレシオが小さいため、操作には即座に正確な反応を返す。これはレースモードで特に重要だ。というのも、このクルマはトルク配分が後輪寄りで、すべてのトラクションコントロール機能がオフになることでカウンターステアを当てる場面も出てくるからだ。

英国の道路を走ると、硬くはあるもののまずまずの乗り心地を見せた。ノーマルモードでは荒れた路面でもほとんどの衝撃を吸収できていた。さらにダイナミックモードですら、かなり真剣に追い込まないとダンピングの限界を見せることはなかったのだ。

ギアチェンジは、コラムにマウントされた大きなパドルシフターを用いて行うこともでき、変速スピードはレースモードで最も速くなる。クルマに任せきりでも総じてスムーズに走るものの、ノーマルモードやダウンシフト時には遅く感じられることもある。

以前ウィンタータイヤを履いたステルヴィオに試乗した時には、標準の鉄製ブレーキディスクが装着されており、ペダルの踏み込みに対して食いつきが少々過敏に感じることもあった。

今回はピレリ・ゼロを履いており、より応答性に優れた印象を受けた。オプションのカーボンセラミックブレーキは暖まるまでは効きの予想がつかず、特にスタート発進停止を繰り返すような場面では怖い思いをしそうだ。

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