BMW、なぜこのデザインに? 日本人唯一のデザイナーが語るBMWデザイン

公開 : 2018.11.10 11:40

8シリーズ:6シリーズよりスポーティに

「先代6シリーズの後継という位置づけですが、6シリーズよりはるかにスポーティな感じがすると思うんですね。大きなツアラーという性格から、もうちょっと本格的にスポーツ。座席のシーティングパッケージもスポーツよりにしたんですね、クルマの性格として、はっきりとスポーティに」

その性格を表すように、キドニーグリルのサイドの頂点部分は下方向に位置している。

ボディサイドは、強いショルダーが入りくさび型にえぐられた形状が採用されている。これは、えぐれた部分がシャドウになるため、ボディボリュームの量感を視覚的に軽くする(減らす)目的があるという。「これが大きなテーマになっているんです」

リアの写真を見るとよくわかるが、キャビンに対してボディのショルダー(肩)部分がかなり張りだした形状となっている。これはリアホイールを強調するとともに、視覚的な安定感を与えてくれる要因となっている。

「6シリーズよりも、(デザイナーが)やりたかったができるようになった、これはちょっとうれしいですね」。

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