オンボロのマイクラ(マーチ)で挑む草耐久レース 敵を巻くか、煙に巻かれるか
公開 : 2018.11.11 10:10 更新 : 2021.03.19 11:29
わずか1周差での4位
さあ、楽しかった1日を締めくくる表彰式のはじまりだ。主宰のダン・モスが最下位のチームから順に、周回数とともに読み上げていく。
だが10位まで発表がすんでも、まだゼッケン17番のお呼びはかからない。きっと忘れてるんだと思っていたら、フタを開けてみれば86周を走破してなんと4位だったのだ。
もしここで満足のうちに帰れたなら、知らぬが仏で済んだろう。だがあいにく、3位のチームの周回数がわれわれよりひとつおおかっただけという事実をすぐに知ることになった。
たった1周だって? さいごにムダなドライバー交代などしなければ、表彰台に上れたかもしれないではないか。
われわれの落胆ぶりがどれほどだったかは、会場に居合わせるだれもがその輝かしい実績を知るアダムをして「レース人生でいちばんがっかりしたよ」と言わしめたことでおわかりだろう。
というわけで、われわれのナンバーP289 BUX号のレースデビュー戦の結果はほろ苦いものとなった。だがこのK11型日産・マイクラの戦闘力には、疑いの余地はないだろう。