知っていたらマニア? 忘れ去られたドイツ車ブランド31社 前編
公開 : 2018.11.10 06:10
ハインケル(1955年〜1958年)
1922年から1945年にかけて、ハインケルは航空機業界では名の知られた存在だったが、1945年に終戦を迎えると、新たな製品を創り出す必要に迫られた。
その結果、1952年にはオートバイメーカーとして再出発を果たし、1955年には写真のマイクロカー、カビーネを生み出している。
このクルマはBMWのイセッタ同様のコンセプトで、フロントにひとつだけ設置されたドアと、リア1輪(1957年以降は狭小トレッドのリア2輪となった)の、4ストローク単気筒175ccエンジンを積んだモデルだった。
ハインケルは1958年に自動車生産を終えているが、カビーネはトロジャン200として、1965年まで英国で生産が続けられた。
ハインケルは航空機業界に復帰し、再編されたドイツ空軍向けにロッキードF-104 スターファイターのライセンス生産を行ったが、現在ではエアバスグループの一部となっている。