知っていたらマニア? 忘れ去られたドイツ車ブランド31社 後編
公開 : 2018.11.11 06:10 更新 : 2019.05.04 13:03
トラバント(1957年〜1991年)
ここに登場するすべてのブランドのなかで、もっとも有名なのがベルリンの壁崩壊を象徴するモデルとなったこのトラバントだろう。旧東ドイツ公認のファミリー向けモデルであり、トラバントの正式名称であるVEBザクセンリンクが最初に創り出したのは1957年のP50、または500と呼ばれるモデルだった。同年にはさらに600も登場し、1963年には写真の601へとフェースリフトを受けているが、その後は1991年にトラバントが消滅するまで、ほとんどモデルチェンジが行われることはなかった。
生産台数370万台にも及ぶほぼすべてのトラバントが小型の2ストロークエンジンを積んでいたが、生産最終年にはフォルクスワーゲンの4ストロークエンジンをベースとした1.1ℓエンジン搭載モデルも登場している。