一風変わったジャガーFタイプ オープントップのラリーカーに助手席試乗
公開 : 2018.11.22 10:40
グラベル用の装備を追加
では、ラリーステージに対応するため、どのような改造が施されたのだろうか。まずはボディ下面の保護、そして16インチのホイールに装着されたグラベル用タイヤだ。そしてスプリングの変更により車高が40mm高められるとともに、Exe-TCダンパーが装着されている。
ルーフの開閉機構は取り除かれているが、代わりに装着されたロールケージにより重量は相殺されている。競技用ブレーキ、FタイプGT4譲りのカーボンファイバー製ドア、競技用シート、ハーネス、油圧式ハンドブレーキなどが備わる。
ベースとなった車両はFタイプの4気筒ターボモデルだ。この選定の理由は単に最新版だからとのことだ。後輪駆動かつ標準の8速ATをそのまま仕様しているが、V6モデルのLSDが搭載されている。そして電子制御はすべて無効化されているようだ。
実際に運転してみるまで、その走りについて語ることはできない。しかし、ウェールズ出身のラリードライバー、ジェイド・ペインブリーのドライブでウォルターズ・アリーナを走行することができた。風や砂埃が顔面を打ち付けるオープントップのラリーカーは特殊な存在だ。しかし、その走りはまさにラリーカーのそれであった。