一風変わったジャガーFタイプ オープントップのラリーカーに助手席試乗
公開 : 2018.11.22 10:40
走りはまさにラリーカー
装着されたグラベル用タイヤは、荒れた路面からは想像もつかないほどのグリップ力を持っていた。300psのパワーを二輪のみで地面に伝えているにも関わらず、トラクションも良好だ。助手席からの感覚では、フルスロットルにしない限りテールスライドは起きないようであった。
だが、わたしが最も驚いたのはそのサスペンションの動きだ。荒れて石の多い路面でのボディコントロールと凹凸のいなし方は驚異的だ。なぜすべてのクルマにExe-TCを装備しないのか不思議なほどであった。
最高のラリーカーに対してこのFタイプに欠けているものはサスペンションのトラベル量程度のものだろう。WRCマシンならスムーズに通過できる大きな段差では激しい突き上げを感じる場面もあった。
競技使用不可のラリーカーというクルマの存在意義はないかもしれない。しかし、わたしは実際に運転してみたくて仕方がない。