残るはトップ3

さて残るはトップ3。既にV型6気筒、V型8気筒、V型10気筒、直列6気筒、水平対向6気筒、直列4気筒ターボの盛大なエグゾーストを聞いたから、残りは少し穏やかに過ごせるかもしれない。いよいよ今年のベストが決まる。

読者の中には、今回のコンペティションの結果が棚ボタ的に思えるかもしれないし、点数操作があったように勘ぐるかもしれないが、そんなことはない。もし異なる上位2台の組み合わせなら、変な誤解は招かなかっただろう。あるいは上位5台による直接比較でも。

われわれは、アングルシー・サーキットで最後の1本までタイヤを使い切り、満面の笑顔を抑えて考えをまとめ投票を行った。今年の英国ベスト・ドライバーズカーは、あまりにも接戦すぎて、クルマの特徴を覚えきれない、という意見が出たほど悩ましいものだった。

厳しい審査の中で、250点満点中、200点を超えるポイントを獲得できるということは、そのクルマの偉大さを表していると思う。別の年に、あるテスターがこんなことをいっていた。200点というしきい値を超えられたクルマは、それだけでハンドリングデイのタイトルを与えても良い、と。今年は5台のクルマが200ポイントを超えている。BMW M2コンペティションとポルシェ911GT3 RSという、素晴らしい2台については、名残惜しいほどに良かった。

そして好みも少し出てしまうが、ベスト中のベストの3台。ポディウムのセンターを飾るのは、真っ赤なボディにストライプをまとう、720psのフェラーリ488ピスタで間違いなさそうに思える。あるいは赤くなく、ストライプもなく、パワーで若干劣るマクラーレン600LTという可能性も否定できない。

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