ドライバーズカー選手権2018(3) ポルシェ911 GT3 RS、まさかの敗退
公開 : 2018.11.24 17:10 更新 : 2018.12.04 15:14
総合的にあと一歩及ばない
マット・バードが声を上げる。「お見事。柔軟で機敏、最高の仕上がり。しなやかに、密な対話を交わしながら、滑るように走ります。スポーツカーはコンパクトであるべき、という考えは、今も間違いないようです」
ダン・プロッサーは「わたしが一般道で選んだ最初のクルマ。試乗を終えてクルマから降りるとき、これ以上、運転が楽しいクルマはないと思いました。しなやかでストロークの長いサスペンションが、うねりや凹凸が酷い路面も上手にいなしてくれ、コンパクトなボディと適度なタイヤサイズのおかげで、持ちうるパフォーマンスのすべてを引き出せます」と話していた。
A110に関しては、他のテスターもべた褒めだった。全員がサーキットではなく、道路に最適化されたスポーツカーの爽快な走りを味わい、エンスージャストとしての気持ちを大きく刺激されて戻ってきた。
走行スピードもグリップも高く夢中にさせる走りを持ちながら、日常的に乗ることもはばからない。郊外の道を飛ばす場面では、非難の視線を受けるほどのスピードを出さずとも、A110の走りは滑らかで機敏。レスポンシブで正確で、落ち着きが感じられつつ、活発で楽しめる。小柄で軽量で、適度な緊張感を味わうに充分な加速を生み出すパワーを備えている。
マット・プライヤーは「リミテッドスリップデフとプラス50psのパワーがあっても良かった」とまとめた。結果として、ひとりは一般道で最も高い点数をアルピーヌに与えたが、残りの4名は他のクルマへ高い点数を当てたのだった。