いま、素のデ・トマソ・パンテーラが狙い目 ボナムス・パドーヴァ・オークション
公開 : 2018.11.15 06:10 更新 : 2020.12.08 18:12
レストア後 走行500km 落札額は?
ボナムス・パドーヴァ・オークションに姿を現したブルー・メタリックのパンテーラLは新車でアメリカに輸出され、2008年にイタリアに戻ったもの。2015〜16年にフルレストアが行われ、その際にヨーロッパ仕様のバンパーに戻されて本来の姿を取り戻す。あわせてエンジンと足回りのオーバーホールと、エアコン、電装品のリビルトが施され、現在は完璧なコンディションに。レストア後は僅か500kmを走ったに過ぎず、そのほとんどはテスト走行だという。
オークションが始まるとパンテーラLは、やはり人気が今ひとつで9.2万ユーロ(1178万円)で終えてしまった。ちなみに最近の落札例では2018年1月に開かれたRMサザビース・アリゾナでミント・コンディションのパンテーラLが1224万円で終えている。
昨今のコレクターズカーの世界は、ちょっとしたきっかけで急騰することが多い。このパンテーラLのように人気に火が付く前のモデルをチョイスすることが正解だ。レストア内容を見れば実質車両代はゼロといえるプライスで落札されているので、値上がりする前に手に入れる必然性が分かろう。
その見極めは難しいが、オークションの結果を仔細に見てゆくと、まだお値頃なクルマたちがひっそりと隠れているので、こまめにチェックしたい。