ケンブリッジ公爵夫妻 マクラーレン新生産拠点オープン式典に出席
公開 : 2018.11.15 17:10
他社への供給も可能に
MCTCが完全な操業状態となれば、ここで製造されたタブはシェフィールドからウォーキングのマクラーレン・プロダクションセンターへと運ばれ完成車へと組み立てられる。
MCTCのプロジェクト・ディレクターのケン・スマートはいう。「この生産拠点を設立した理由はふたつあります。ひとつめは、タブ生産を自社でおこなうことにより、設計の自由度が上がることです。クルマに合わせたタブを作ることにより、運動性能、エルゴノミクス、室内空間、ドライビングポジション、視界、乗降性などが向上するでしょう」
「ふたつめは、より重要なことですが、開発プロセスからより多くのことを学べる点です。問題を解決するごとに、新たな知見を得られるでしょう」
「より統合的な設計をするとともに、生産プロセスも最適化できると考えます。これらの技術を自社で保有することにより、カーボンファイバータブの設計開発を加速させることができます」
この新拠点は1000万ポンド(15億円)規模のコスト削減にもつながるという。さらにMCTCはマクラーレンの生産台数を上回る生産能力を持っており、カーボンファイバー製パーツを他社へも供給する可能性があるという。