ジャガーのクロスオーバーは2016年販売開始か?
公開 : 2012.03.22 11:11 更新 : 2017.06.01 00:55
ジャガーは「飛躍的な」デザインとエンジニアリングを新たに計画されているクロスオーバーに投入すると約束した。ジャガー・クロスオーバーは、完全なモデル・レンジの見直しが行われた後、その生産が承認されれば2016年には販売が開始される。
ジャガーのグローバル・ブランド・ディレクターであるエイドリアン・ハルマークは、ジャガー・ランドローバーのCEOであるラルフ・スペッツが「製品開発での飛躍的な進歩」を求めるとコメントしたことに、会社全体として応える用意があるとしている。
グループ企業であるランドローバーがレンジ・ローバー・イヴォークのようなニッチなモデルで前例のない成功を収めている一方で、ジャガーも今までのようなトラディショナルではなく革新的なモデルを出すことに許可を得ているという。そのために、親会社のタタは向こう2年、15億ポンド(2000億円)ずつの投資を約束しているという。
新しいクロスオーバーは、C-X16とC-X75スポーツカーと、そして2015年に登場する3シリーズに対抗するコンパクト・サルーンの後に販売される予定だ。
最初の2年の間、ジャガーは6つの重要なプロダクトーーフェイスリフトと新しいパワー・トレイン、新しいモデルを投入する予定だ。タタからの正式許可は、近いうちに出るはずだ。
クロスオーバーは「最優先事項ではないが、後回しにする事項でもない」とハルマークは言う。その可能性は半々だが、ブラジル、ロシア、インド、中国での市場を考えれば重要になるモデルでもある。
ジャガー・クロスオーバーには3つの選ぶべき選択肢がある。
そのひとつは、新しいコンパクト・サルーンをベースとすることだ。このコンパクト・サルーンは、オール・アルミニウム・ボディとなるだろう。ハルマークはアルミボディについては「コストは掛かるが、価値がある提案を提供することができる」としている。オール・アルミのSUVは、アウディ、BMW、そしてメルセデスに対する違いを演出することにもなるだろう。
2つめは、燃料効率にも優れるレンジローバー・イヴォークのプラットフォームを使うことだ。前輪駆動のクロスオーバー・レイアウトは、コンパクト・サルーンをベースとするよりもクルマを設計しやすい。
そして3つめは、4×4のトラミスミッションが搭載される予定のXFとXJをベースとしたフルサイズのSUVで、高級市場をターゲットとしたモデルである。しかし、これはSUVが販売されることには、ベースとなるXFの寿命が終わりかけているということを考えれば薄い線だ。
「われわれにはレンジローバーというSUVを支配するトップ・アイコン・モデルがある。従って、ジャガーがそれと同じことをする必要はない」とハルマーク。「しかしジャガーとして何かをする必要は感じている。」
たとえどんなベースが選ばれようとも、デザインはCX-16に倣ってパリッとしたラインとアグレッシブなデザインとなるだろう。