英国はこう見る ホンダ・インテグラ・タイプR(DC2)中古車 評価/注意/維持費
公開 : 2018.12.31 10:10
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ジョン・グリーラン(インテグラ・タイプR元オーナー)
「15年間共に素晴らしい時間を過ごしたインテグラ・タイプRを売却したところです。1999年モデルで走行距離は20万3000kmに達していました。BMW M3に買い替えたのです。タイプRを維持するよりもかなり高いだろうと考えていたのですが、そのまま見過ごすには惜しいほど素晴らしいオファーだったんです。それでも、インテグラが手元にないことを寂しく思うでしょう」
「非常に信頼性が高く、運転が楽しいクルマでしたが、ひとつだけ問題がありました。錆です。サイドシルとホイールアーチに大量の錆が発生していました。車高が非常に低く、ボディサイド下部が濡れて汚れてしまうため、徹底的に洗浄と乾燥を行う必要があるのですが、誰もそんなことはしないために錆が発生してしまうんです」
知っておくべきこと
オート・トルクのクリス・マーシャルによれば、インテグラを購入するのであれば、徹底的な下回りのチェックが必須とのことだ。「皮肉にも、昔の防錆作業によって水分がそのまま封入され、錆を発生させることがあるので、ドライバーを使って徹底的に調べる必要があります」 車両購入後には、ポリブッシュとビルシュタイン製B6ショックを使ったサスペンションのオーバーホールがお勧めだ。
いくら払うべき?
3000~3995ポンド(44万円~58万円)
16万1000km以上を走った初期モデルのもっとも安価な車両となるが、だからといってすべてがオンボロというわけではない。
4000~5495ポンド(59万円~81万円)
車体には大幅なモディファイがほどこされているが、その効果には疑問符がつく
5500~6995ポンド(82万円~103万円)
状態の良いディーラー取扱い車両が視野に入る。5950ポンド(88万円)のプライスタグを掲げ、驚くほどのメンテナンス履歴を持つ走行距離19万3000kmの1999年登録ノーマル車両を見つけた。
7000~8995ポンド(104万円~133万円)
素晴らしいモディファイを受けたDC2を選ぶことができるが、そのすべてが本物というわけではない。
9000~1万2000ポンド(134万円~177万円)
本当に状態の良い個体を選ぶことができるのはこの価格帯からだ。走行距離16万1000kmでディーラーによる完ぺきなメンテナンス履歴を持つ2000年登録の個体が、9995ポンド(147万円)で売りに出されている。
掘り出し物を発見
ホンダ・インテグラ・タイプR DC2 1999年登録、21万km、3300ポンド(49万円)
2オーナー車両であり、メンテナンス履歴も一部が残っているこの完全にノーマルな個人売買のタイプRは、すぐにでも売れてしまうだろう。サイドシルとホイールアーチに錆が発生しつつあるが、構造的に問題ないことを祈るしかない。このクルマを買って、雨の日以外に運転を楽しみつつ、その価格が上がるのを待ってみてはどうだろう?
ご存知だっただろうか?
英国モデルの4灯式ヘッドライトがお気に召さなければ、日本市場向けのより一般的なライト形状へと変更することも可能だ。ただし、この変更は単なる部品交換に留まらず、ラジエーターサポートの切断と再溶接が必要となる。