魅惑のツインエンジンカー ビンテージレーサーから最新ハイブリッドまで 後編
公開 : 2018.11.25 06:10 更新 : 2019.05.04 13:03
タイガー Z100(2001年)
タイガーはロータス7と同じような方法で、レトロスタイルのスポーツカーを作り出す英国メーカーとして高く評価されているが、そのクルマ作りの方法は独特だ。その独創性を表しているのが、0-97km/h加速の世界記録を目指して創り出されたZ100であり、記録を達成するため、タイガーのボス、ジム・ダドリーは2基のカワサキZX9のエンジンを同時に動かすことを決め、こうした車両製作を得意としているZ Carsからのサポートも得てこのモデルを創り出した。
目指すべき記録はフォードRS200の3.09秒であり、1台目のZ100は0.01秒差まで迫ったものの、記録更新には失敗している。これでひるむことなく、タイガーは2基のスズキGSX-R 1000のエンジンへと積み替え、2.9秒の記録を達成することに成功しているが、非公式では同じ車両で2.8秒を記録している。Z100には四輪駆動モデルも存在し、4万ポンド(当時のレートで5万2500ドル)で販売されていた。