初試乗 メルセデス・ベンツGLE モデルチェンジ プラットフォームから一新
公開 : 2018.11.26 11:35 更新 : 2018.11.26 11:56
プラットフォームも新開発
そして後部座席の空間は、飛躍的に広くなった。ホイールベースが80mm伸ばされているが、後部座席のレッグルームは69mmも広げられたうえ、リアオーバーハングも伸ばされたことで、3列目シートの空間にも余裕が生まれている。そしてすべてのシートには、オプションで6ウェイのパワーシートも選択が可能。3列目を有効にした状態のラゲッジスペースは60ℓと小さいが、3列目をたためば630ℓにまで広げられる。2列目シートを前方にスライドさせれば、825ℓにまで拡大し、2列目シートも折りたためば2225ℓもの大空間が生まれる。
新しいGLEには、MHA(Modular High Architecture)ストラクチャーと呼ばれる新開発のプラットフォームが採用され、旧モデルよりもボディ剛性は33%も向上している。フロントとリアのサスペンションマウントには鋳造アルミが用いられるなど、適材適所で複数の金属素材が組み合わされている。そのおかげで、従来のMRA (Modular Rear Architecture) プラットフォームより一回り大きくなっているのにも関わらず、プラットフォーム単体での重量は従来のものと変わらず、486kgとなっている。
サスペンションは、大きな改良を受けたダブルウイッシュボーン式がフロントに、マルチリンク式がリアに採用されている。エントリーグレードにはスチールコイルにアダプティブダンパーの組み合わせとなるが、上級グレードには3チャンバー式で車高調整機能も付いたエアマチックと呼ばれるエアサスペンションが装備される。
GLE 450 4マティックには、メルセデス・ベンツ最新の「Eアクティブ・ボディコントロール」の選択も可能。エアマチック・システムの機能を進化させ、作動電圧を48Vに高め、ステレオカメラが路面状況をスキャンし、各車輪のエアスプリングとダンパーの硬さや減衰力を個別に調整する。横方向のボディロールを補正するだけでなく、ピッチやダイブなどの前後方向の制御も自在といえるだろう。
前置きが長くなったが、試乗を始めよう。