クーペ・フィアット 中古車の故障は? 16V/20V、選ぶべきは 購入ガイド
公開 : 2019.01.03 10:10 更新 : 2021.01.30 21:48
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ジョン・カートリッジ(ミッドランド・カーサービス部長)
「トランスポーターに載せられた新車のクーペ・フィアットを見た瞬間、わたしは恋に落ちたんです。わたしがメカニックとして働いていたフィアットのディーラーに配送されるところでした」
「今はこのモデルを専門に扱っています。販売とメンテナンスです。5年前には価格は底値でしたが、この18カ月は上がり始めています。程度のいいクルマでも3000ポンド(43万4000円)から買えますが、LEやプラスなどのレアなバージョンで新車同様のクルマだと、もっとずっと高価です」
「例えばうちには2001年登録で走行6万1000km、パールホワイトのとても程度のいい20vターボ・プラスがありますが、これだと2万ポンド(289万円)です」
知っておくべきこと
いわゆる「死のクーラントホース」はエンジンの後ろ、バルクヘッドの近くにあり、確認が難しい。問題はホースがだめになることだ。冷却システムの温度センサーの位置が悪いため、悲劇が差し迫っていることを検出できない。また、ボンネットがクラムシェル型であるため、噴出した蒸気は閉じ込められてしまい、一見問題ないように見えてしまう。用心のためにホースを交換すること。
いくら払うべき?
1000〜1995ポンド(14万5000円〜28万8000円)
くたびれた個体やたくさん改造された16vと20v。
2000〜3995ポンド(29万円〜57万8000円)
もっと程度のいいクルマ。例えば右ハンドル、履歴完備で走行12万kmの1998年登録20vターボの輸入車が2350ポンド(34万円)。
4000〜5500ポンド(57万8000円〜79万5000円)
履歴のしっかりした走行13万7000kmまでの程度のいい20vターボ。素晴らしい状態のクルマは、ディーラーで4750ポンド(68万7000円)くらいから。
1万〜1万2995ポンド(145万円〜188万円)
走行4万2000kmで2001年登録の20vターボ・プラスなど、新車同様の低走行のクルマはこのあたりから。
掘り出し物を発見
クーペ・フィアット 20V ターボ、1998年登録、走行15万8000km、2995ポンド(43万3000円)
このクルマは、見方によってはTLCが必要な場合の物置であり(フロントのロアウィッシュボーンアーム、ターボ、リアホイールベアリング、ブレーキ、フィアット純正エグゾーストシステム、それにタイヤもすべて新品だ)、あるいは飛びつくしかない若返ったクラシックカーである。