試乗 レクサスES300h カムリとの価格差/「ミラーレス」を評価

公開 : 2018.11.27 10:10

どんな感じ?

後席/内装の作り込み

ESの見所のひとつは居住性だ。LSに迫る有効室内長を備え、後席レッグスペースはセダンでも最大級。昨今のセダンらしくリアピラーは深く前傾しているが、低めのヒップポイントに臀部の収まりをよくした座面形状と相まって天井の圧迫感も少ない。シートに身を委ねるような着座姿勢もいっそう寛ぎを深め、後席の居心地のよさに正統派サルーンを実感できる。

この居心地をさらに高めているのが快適性である。バージョンLにはフランジ部円周に沿ってレゾネーターを内蔵するノイズリダクションホイールを採用するなど静粛性へのこだわりは相当なもの。実際にエンジン音もロードノイズもかなり抑えられている。いずれの騒音も音量だけでなく、耳障りな高周波成分が少ない。

骨格から伝わる騒音も抑制されているので、後席も静かであり、走行中の前後席会話明瞭度も優れていた。

また、この静粛性はバージョンLのみではなく、ES全モデルに共通する。他グレードと比較すると路面舗装状況によるロードノイズの変化がバージョンLは少ない程度だ。

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