どんな感じ？

好みが分かれるデザインコンシャス

新しいA1は、コンパクトながら、デザイナーがかなり手をかけたという印象を受ける。このアピアランスは、英国AUTOCARの読者の間では賛否両論あるようだ。インゴルシュタット製のクルマが華やかに飾り立てられたことを評価するひともいれば、好き嫌いが分かれそうな、少し癖のある、凝りすぎたデザインだと受け取っている読者もいる。今回の記事で、また様々な意見が出そうだ。

印象は様々だとは思うけれど、全体としては、どんな評価軸を持ってしても、かなりデザインコンシャスなアウディだとはいえる。基本骨格の部分では、保守的で見慣れたデザインだと思う。しかし、ボディ面やディテールの処理は惹きつけるような要素を持っており、ファッショナブルなプレミアム・コンパクトには仕上がっている。高い完成度を得ているわけではないけれど。

しかし、ミニと戦うために、オリジナリティとチャーミングさを獲得するため、アウディは最善を尽くしたのだろう。マトリョーシカのように、大きなモデルから小さなモデルまで、統一性のあるスタイルを持たせることは、アウディというブランドのデザインとしては必然。A1の場合は、大きなエアインテークがくり抜かれ、ガーニッシュで飾られたSライングレードよりも標準のスポーツグレードの方が、エクステリアデザインの面では一貫性を感じられ、印象は悪くない。

車内に乗り込んでみると、モノクロで統一されたインテリアトリムのカラーながら、デザインテーマは大胆。レイアウトからは技術的な先進性や優れた機能に関して、アウディに期待する通りの雰囲気を感じ取れる。

ステアリングの向こうにはデジタル・インストゥルメントパネルが広がり、その横には8.8インチのタッチモニター式のインフォテインメントシステムが標準装備。アウディA1の価格がやや高めに設定されているのは、標準装備の内容が充実していることも理由のひとつだ。さらに1650ポンド（24万円）を追加すれば、テクノロジー・パッケージを選択することもできる。今回の試乗車には装備されていた。

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