祝、新型ポルシェ911(992)発表 写真で振り返る55年の歴史

公開 : 2018.11.29 18:20

996型の登場(5世代目、1997年)

1997年から2005年にかけて生産された996は、911にとって大きなターニングポイントであった。クラシックな雰囲気を残しながらも全く新しいクルマとして、911初の水冷エンジンを搭載した。300psを発揮し、排出ガス、ノイズ、燃費の点で新境地に達した。

エクステリアデザインは今までの911の流れを汲むものだが、空気抵抗は低減されCd値は0.30となった。996のデザインはポルシェ破綻回避の立役者たるボクスターとも共通するものだ。996の特徴は、ウインカーが独立したヘッドライトだろう。これはのちに多くのメーカーが真似をすることになる。

コクピットも完全に刷新され、今までになく快適性を重視するようになった。911はもはやハードなドライビング専用ではないのだ。

996世代において、ポルシェは非常に多くの派生型を世に送り出した。その象徴的なのがカレラRSの復活ともいえる1999年の911GT3だろう。

しかし、2000年には911 GT2も登場した。これはセラミックブレーキが標準装備された初のクルマであり、エクストリーム・スポーツカーとして今でもコレクターの注目を集める。490psの3.6ℓツインターボを搭載。

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