将来は名作クラシック? 今、買い時 値上がりの可能性があるクルマ16選
公開 : 2018.12.02 07:40
1万~1万5000ポンド(150万円~225万円)クラス
メルセデスSL55 AMG(2002-2008)
SLがスポーツカーだなんてとんでもない、のんびり流すクルマだろうと鼻であしらうのは造作もないことだ。だが、AMGがみっちり手塩にかけると、隠れていた野性的な面があらわれる。
SL55 AMGのスーパーチャージャーつきV8エンジンは、500ps級のパワーもさることながら低空飛行するスピットファイアのようなサウンドで、SLのブルジョア的なイメージを完膚なまでに吹き飛ばす。ただ、電動ハードトップにアクティブ・ボディ・コントロールサスペンションを備えるSL55は決してシンプルなクルマではない。
実際、特に初期モデルではシールの劣化した電動ルーフがトランクへ水漏れを起こすことがあるし、凝ったサスペンションもひとたび故障すれば高額な請求が舞いこむことになる。それらが仇となってSL55の価値は下がったし、これからも上がる見こみは薄いかもしれない。だが雷鳴のようなエンジンサウンドを耳にすれば、そんなことはどうでもよくなってしまうだろう。
ランド・ローバー・ディフェンダー(1982-2016)
ディフェンダーを買うというのは、家を建てるのにレンガとモルタルを買うような確かなお金の使い方といえる。おまけにこのクルマをカルト的に支持する一部のひとにとっては、その他大勢の「理性ある」ひとびとが考えるよりもはるかに高い価値があるのだ。
たしかにこのディフェンダー、遅いしウルサいし、快適とはほど遠い上にどうしようもなく古臭い。それでもあこがれの的ではあるし、だからこそ価値も上がっているのだ。1万ポンド(147万円)以下の売り物はそうそうないが、1万4000ポンド(206万円)も出せば良い買い物ができるだろう。