龍の棲み処にて ギルバーンとTVRの歴史をたどる 「インベーダー」試乗

公開 : 2018.12.09 15:40  更新 : 2021.02.17 17:44

TVRが話題にならない理由

TVRに何が起きているのか? まったく何も聞こえてこない。2017年9月のグッドウッド・リバイバルで行われた新しいグリフィスの公式発表のあと、グリフィスがエブベールの工場のテックボードという会社の本社があった建物で生産されるというニュースを12月に聞いた。

今年1月には、ウエールズの政府がTVRの株式を3%保有し(50万ポンド=7200万円相当)、200万ポンド(2億9000万円)を貸し付けた。

そのほかには、TVRがスポンサーになるル・マンのクルマのアナウンスや、TVR会長のレス・エドガーがサリー州の自宅近くのカントリークラブを購入したというネットニュースくらいだ。あとは、いくつか少数のイベントで1台限りのグリフィスが展示されたことだけである。

そこでわれわれは現状を聞くため、エドガーに電話取材を行った。TVRに連絡する正式なルートは明らかになっていない。宣伝部やオフィスの電話番号も公開されていない。

だからケータイの電話番号を見つけるのに少し時代遅れのジャーナリズムが必要だった。エドガーはとても近寄りやすく率直だった。進捗状況は? 現状では工場予定地は荒れ果てたままで、フェンスで仕切られてまったく作業が行われていない。

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