試乗 アウディR8パフォーマンス 実用性と豪快さ、見事なバランス
公開 : 2018.12.26 10:10
アウディのフラッグシップスーパーカー、R8はマイナーチェンジを受け、さらに魅力的になりました。GT3マシンにインスパイアされたルックスや輝きを増したハンドリングだけでなく、従来型から引き継がれたV10エンジンも変わらぬ魅力を放っています。
もくじ
どんなクルマ?
ー GT3インスパイアのエクステリア
どんな感じ?
ー バネ下軽量化でハンドリングが向上
「買い」か?
ー 付き合いやすい稀有なスーパーカー
スペック
ー アウディR8 パフォーマンスのスペック
どんなクルマ?
GT3インスパイアのエクステリア
R8はこの2019年モデルでマイナーチェンジを受けたが、大きな変更はない。メカニカルな部分でもエクステリアでも2018年モデルとの違いはわずかだが、ロードカーのR8と同じラインで製造されるGT3モデルにインスパイアされている。
ビジュアル面では、フロントグリルのクローム装飾が除かれた。アウディのデザイナーによると「クロームとモータースポーツは相容れないから」だそうだ。フロントエンドの処理はより鋭くなり、ブラックに塗装された新形状のスプリッターはサイドまで回り込み、ボディを薄く見せることに成功している。
スプリッターはそのままお馴染みの大型リアスポイラーへと続く。円形のテールライプやエンジン冷却用の幅広いリアグリルも含め、リアからみた姿は存分にレーシングカーを連想させる。
エンジンは引き続き5.2ℓV10エンジンを搭載し、リアよりにセッティングされた四輪駆動システムとデュアルクラッチのATが標準で搭載される。駆動系でも大きな変更はないが、今回のフェイスリフトに合わせてパワーが引き上げられている。
最高出力は、標準仕様のR8では30ps増しの570psに、今回試乗した「パフォーマンス」(フェイスリフト前は「プラス」)では10ps増しの620psに変更された。価格は少々引き上げられ、2019年春に発売予定だ。