新型 トヨタRAV4 XSEハイブリッド 試乗 TNGAベースですべてを一新
公開 : 2018.12.04 11:10 更新 : 2021.01.28 18:34
モノコックボディを採用し、舗装路での走行性能を高めたクロスオーバーSUVの先駆けといえるのが、トヨタRAV4。初代が登場した頃から、SUVのポジションは大きく変化もしています。日産キャシュカイのライバルでもある5代目の完成度を、アメリカ・カリフォルニアで確かめました。
もくじ
どんなクルマ?
ー TNGAをベースにすべてを一新
どんな感じ?
ー 明るく広々なファミリーカー
ー ON/OFF問わず走りも快適性も向上
「買い」か?
ー 魅力的なクロスオーバーSUV
スペック
ー トヨタRAV4 XSEハイブリッドのスペック
どんなクルマ?
TNGAをベースにすべてを一新
近年、デザインへの意識が高いトヨタ。5代目となるSUV、新しいRAV4でも、次のステップへ進もうとしているその姿勢は、はっきりと見ることができる。かつての3DCGで用いられていた、三角形のポリゴンを連想させる彫刻的なデザインは、やや違和感を感じるものの、クルマ全体のスタイリングはダイナミックで、パーソナリティを重視した仕上がりだ。
しかし、新しいRAV4の内面は、スタイリング以上の進化を遂げている。多彩な使徒を叶える、トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャ(TNGA)をベースにし、ボディ剛性は従来型より57%も向上。重心高が低くなっただけでなく、リアのダブルウィッシュボーン・サスペンションにより、走りを洗練させ、ステアリングフィールも改善させている。加えて、重量配分を理想に近づけているだけでなく、安全性能も高めているという。
重心高は下げられているのにも関わらず、オフロード性能を左右する最低地上高は、15mm持ち上げられた。全長はやや短くなった反面、オーバーハング長を切り詰めることで、ホイールベースは伸ばされている。
ドライブトレインは、2.0ℓのガソリンエンジンにマニュアルの組み合わせも選べるが、2.5ℓガソリンエンジンとハイブリッドの組み合わせが興味深い。今回の試乗車は、その2.5ℓハイブリッドの四輪駆動車で、より軽量でコンパクトになった第4世代のハイブリッドシステムと、リアタイヤ側にモーター・ジェネレーターが組み合わされている。ドライブトレインの総合トルクの80%を、後輪へ伝えることが可能だという。
カリフォルニアの道でその仕上がりを確かめたい。