新型 トヨタRAV4 XSEハイブリッド 試乗 TNGAベースですべてを一新 

公開 : 2018.12.04 11:10  更新 : 2021.01.28 18:34


ON/OFF問わず走りも快適性も向上

ハイブリッドに組み合わされるCVTの改善も進んでおり、以前のように実感のないまま、エンジンの回転数だけが上昇/降下する機会も減っている。不意なエンジン音の変化は薄っすらと聞こえるものの、スポーツモードにすれば、違和感を感じる機会はさらに少なくなる。また、見慣れたエコモードとEVモードに加えて、ディファレンシャルギアがLSDのように振る舞うトレイルモードも、四輪駆動車には追加されている。

車内の快適性も向上しており、後部座席のシートはクッション性が良くなったうえ、座面やシートバックの角度も改善している。鋭い突き上げに対しての吸収性ではやや劣るが、乗り心地も妥当なもの。RAV4で走っていて、不快に感じる機会は滅多にないといえそうだ。

今回の試乗車のグレードは、かなり実用的な使えるSUVだといえる。オンロードでの走行性能も高く、速めのペースでのコーナリングも臆する必要はない。グリップ力も充分で、ステアリング操作の反応は鋭く、ボディロールも適正にチェックされているから、背の高くない普通のクルマのようにカーブが連続する道でも走ることが可能。一般道のペースなら破綻することなく、運転を楽しめるだろう。

省燃費につながる運転をすれば、バッテリーに回生エネルギーが蓄えられるだけでなく、インスツルメントパネルの情報画面にはエコドライブの評価ポイントが表示される。他のクルマにはない、ドライブの楽しみ方も提供している。NEDC(新欧州ドライビング・サイクル)表示による燃費は21.7km/ℓ。実際の使用環境ではここまでの数字にはならないとはしても、14.1km/ℓを超えることは難しくはないはず。

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