新型BMW 8シリーズ840dに試乗 6気筒ディーゼル クラス最高のGTクーペ

公開 : 2018.12.05 10:10  更新 : 2018.12.05 10:28

魅力的なラグジュアリークーペには珍しいディーゼルエンジン仕様。流麗なグランドツアラーを、さらにワンランク引き上げた仕上がりだとするのは、英国編集部編集長のスティーブ・クロプリーです。スペインの道で、ガソリンモデルとは異なる独自の世界観を確かめました。

もくじ

どんなクルマ?
7万5000ポンド級では珍しいディーゼルクーペ
どんな感じ?
M850iと840dとの違い
個性的な部分を楽しめる余裕
「買い」か?
クラス・ベストのGTクーペ
スペック
BMW 840dのスペック

どんなクルマ?

7万5000ポンド級では珍しいディーゼルクーペ

新しいクーペに乗る機会は、今時珍しい。 BMW 840d xドライブに触れて真っ先に気がつくことは、7万5000ポンド(1110万円)クラスのディーゼルエンジンを搭載したライバルが存在しないということ。

4ドアなら、ポルシェパナメーラなどスリークなクーペスタイルのモデルは、何台か存在する。また最も強力なグレードになる、アウディA7 TDIは、同等の出力を持つディーゼルエンジンを搭載しながら、価格は8シリーズよりは低めに設定されている。しかし、スポーティさとラグジュアリーさを融合させた、8シリーズのような真の2ドアクーペは他に存在しない。ただし、840dの存在意義は、この先のディーゼルエンジンの環境規制など、周囲の動向にも大きく依存するだろう。

復活を遂げた8シリーズを牽引するツートップの一端を担うのは、530psを発生するV8ツインターボを搭載したM850i。スーパーカー顔負けの加速を披露するものの、タンクを満タンにしても840dほどの巡航距離は得られず、また価格も2万4000ポンド(355万円)ほど高く設定されている。V8エンジンのパフォーマンスをフルに引き出せるのは、オーナーの中でも数が限られるはず。

反面、より静かな3.0ℓのディーゼルエンジンを搭載するのが840d。最高出力は320psで、0-100km/h加速も4.9秒と、決して遅くはない。最高速度は、249km/hでリミッター制御されている。

M850iとは異なる、グランドツアラーとしての走りを、確かめてみよう。

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