試乗 ホンダNSX 2019年モデル 変わったところ、改善希望のところ
公開 : 2018.12.06 10:10 更新 : 2018.12.06 10:28
どんな感じ?
もう少し「色気」のようなものが……
試乗会のベースとなった御殿場の某所には、新色サーマルオレンジパールのモデルがディスプレイしてあった。
なかなか存在感のある色で、NSXに似合うと思ったが、その写真をフェイスブックにアップしたら、マクラーレンかと思った、というコメントが来た。たしかに、マクラーレンっぽい色でもあると認識。
それはさておき、コクピットに収まって低いシートに腰を落ち着けると、ドライビングポジションは自然な感じに決まった。しかもこのシート、バックレストの部分がソフトに背中を包み込む感じがあって、なかなか快適に思えた。
そこでスターターボタンをプッシュしてシステムを目覚めさせ、9段DCTをオートモードにしてスロットルを軽く踏むと、NSXはスッと走り出した。
発進は前後に装備された合計3基の電気モーターが起動トルクを発揮するから、深めに踏み込めば、もちろん力強いダッシュが簡単に手に入る。いずれにせよ、箱根のワインディングロードを走るには、充分以上のパフォーマンスを備えているのは言うまでもない。
が、ここで敢えて贅沢を言わせてもらえば、V6ツインターボあるいは電気モーターの奏でるサウンドに、もう少し「色気」のようなものが込められないものだろうか。ライバルの多くは8気筒や12気筒なので、それに感覚的に対応できる要素が欲しい気がする。