ロードテスト プジョー508 ★★★★★★★★☆☆

公開 : 2018.12.08 10:10

 

はじめに ▶ 意匠と技術 ▶ 内装 ▶ 走り ▶ 乗り味 ▶ 購入と維持 ▶ スペック ▶ 結論

購入と維持 ★★★★★★☆☆☆☆

プジョーは508をかなり強気な価格で設定している。中級グレードとなる、1.5ℓディーゼルエンジンは、同等グレードのフォルクスワーゲンパサートより10%も高く、フォード・モンデオより15%、ボクソール(オペル)・イングニシアより20%も高いのだ。

プジョーが見込んでいる英国での販売台数は弱気なもので、月払いの支払い契約にすれば、競争力は充分あると考えているようだ。しかし、英国の場合、ディーラーによる購入サポートも限定的で、中級グレードの508 1.5 BlueHDiアリュールの場合、5年間の残価設定プランを組んだ毎月の支払額は、320ポンド(5万円弱)となる。同グレードのパサートの場合は、250ポンド(4万円弱)と、差は大きいし、アウディA5スポーツバックの場合、同じ条件で360ポンド(5万円強)となる。508は、コストバリューで選ばれるクルマではなさそうだ。

しかし、ランニングコストは優れており、二酸化炭素排出量も少ないから、法人登録のカンパニーカーだと考えると、維持費用や税金面では有利だとはいえる。燃費に関しては、通常走行時の平均で18.4km/ℓで、2015年に計測した現行アウディA4 2.0TDIの17.5km/ℓや、現行パサート2.0TDIの18.2km/ℓより優れていた。

より低グレードの1.5ℓディーゼルエンジンなら、さらに良好な燃費を示すのかもしれないが、今回のテスト車両の燃費も充分高く評価できる。

508は比較的良好な残存価値の推移を見せる。パサートよりは高くなりそうだが、アウディには及ばないようだ。

 

はじめに ▶ 意匠と技術 ▶ 内装 ▶ 走り ▶ 乗り味 ▶ 購入と維持 ▶ スペック ▶ 結論

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