SUV＆MPV部門　意外な選択

上海フォルクスワーゲンが販売するラヴィーダは洗練性でボーラに劣るとはいえ、それでもこのMQBプラットフォームを持つ2台はフォルクスワーゲンだけでなく、今回集まったすべてのサルーンのなかでもベストの存在だろう。この2台には、動力性能とインテリア、そして1万1000ポンド（159万円）から購入可能という価値ある価格という最高の組み合わせが備わっている。

さらに大型モデルとなるサギターだが、この2台よりも7000ポンド（101万円）以上高いプライスタグを掲げているにもかかわらず、その価格に見合わないだけでなく、クルマの出来でも劣っている。このクルマは、欧州での生産が終了したばかりのジェッタをベースに開発されている。

本日最後のフォルクスワーゲンは、われわれには現行パサートとして馴染み深いマゴタンだった。客観的に見ればこのマタゴンがベストかも知れないが、個人的にはボーラの全方位に渡る魅力に惹かれた。

2日目、SUVとMPVのテストでも、最初に試乗したのはフォルクスワーゲン製モデルだった。かれらは間違いなく中国自動車業界をリードする存在であり、われわれがこの国にいる間に、販売台数3000万台到達を発表している。そのうち、20万台以上を占めるのが、このホイールベースをストレッチした新型ティグアンであり、このクルマの品質と全方位に磨き上げた魅力は、われわれジャッジの注目を集めていた。

間違いなく印象深いモデルだったが、ドライバーとの繋がりが希薄に感じられたことで、個人的には最高評価を与えることはなかった。自分自身でも驚きだったが、最高の評価を与えたのは広州に拠点をおくGACが作り出したトランプチGS4（後ろで忍び笑いをするのはやめて頂きたい）だったのだ。

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