EV部門　来年が楽しみ

最終日にテストしたのはEV部門だったが、集まった4台、ジーリー・エムグランドEV、BYD E5、チェリー iEV5とJAC EV200のどれもが本来のパフォーマンスを見せてはくれなかった。しかし、中国からは数多くの新興EVメーカーが登場しており、各社とも十分な資金と欧州からデザインと設計に優れた人物を集めている。今回参加した中国製EVの出来を見る限り、来年はさらに素晴らしいモデルと出会えるだろう。

実際、EV部門のトップはエムグランドEVだった。では、サルーン、SUVとMPVを合わせた全体の勝者は誰だろう？　その答えはフォルクスワーゲンであり、ティグアンが1位、マゴタンとボーラがそれぞれ2位と3位だった。個人的なトップ3は1位がトランプチ、2位がボーラ、そして同点での3位がBYDソンマックスとティグアンだ。

完全な中国製モデルが表彰台に上っていないのは残念だが、まさにこれが民主主義なのだ。だが、今回の選手権で明らかとなったのは、いかに中国メーカーが長足の進歩を遂げているかであり、いかに彼らが欧州市場での成功に近いところまで来ているかということだった。

欧州市場での成功を勝ち取るには、かつては冷遇されていたキアやヒュンダイ、スコダやダチアといったブランドのように、中国メーカーも説得力あるブランディングに基づく魅力的なモデルと、価格競争力を備える必要がある。素晴らしいスタイリングとドライビング性能を併せ持ち、維持費も安ければ顧客は必ずやってくる。中国メーカーの進化は日進月歩だ。

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