メルセデス・ベンツBクラスに試乗 印象「背の高いAクラス」
公開 : 2018.12.25 10:10
洗練された走り
7速DCTと組み合わされ、通常の走行ではとても洗練されており、中域では力強さも感じさせる。しかし4000rpmを超えるとマナーの良さは完全に失われ、騒々しく粗い不快ともいうべき状況になる。ただし、典型的なBクラスのドライバーであれば、このような高回転をいつも使うということはまずないだろう。
新しい8速のDCTが選べるのはディーゼルモデルだけだが、それが欲しいと思うことはほとんどない。7速のユニットは通常走行ではスムーズで静かであり、マニュアルモードでは程良いレスポンスが得られるが、ほんの少し加速したいときでもキックダウンが利きすぎてしまって、エンジンルームの中から爆音が聞こえてくるようなチューンは、皆が疑問に思うところだ。
アップグレードされた19インチホイールとオプションのアダプティブダンパーが装着された試乗車のドライブフィールは本当に素晴らしい。より硬いモードに切り替えると、ダンパーは垂直方向にもコーナリング時でもクルマのマスをしっかりと抑え込むし、道がうねり始めてもひどい状況になることはまったくなく、B200は嬉々として走り続ける。
ステアリングは常に軽いが正確でグリップも十分だ。つまり、B200のオーナーにはほとんど関係ないような素晴らしいハンドリングを持ったクルマなのだ。