試乗 ジープ・チェロキー改良新型 中型サイズSUVの2.0ℓターボ/価格を評価
公開 : 2018.12.21 10:10
時流に乗る充実装備
チェロキーなのにビュンビュンと聞くと、少し意外に感じる読者も多いだろう。だがアルファ・ロメオの流れを組むこのターボユニットの最高出力発生回転数が5250回転だと聞けば、少しイメージが変わるのでは?
実際に回せば回すほどパワーが出るので、ついついマニュアルモードで引っ張りたくなり、またステップ比の細かい9速ATなので、6000回転あたりでシフトアップすると全くパワーバンドを外すことなく、ターボがビュンビュンと炸裂するのだ。そのパワーフィールを味わってしまうと、誰もこの4発ターボをダウンサイジングとは表現しないはず。
そういえばこのパワーユニットを乗せた新型ラングラーもビュンビュンだった!
お父さんがひとりで出かける時にはシフトパドルで大いにビュンビュンして、しかしファミリーユースではラゲッジスペースに荷物を目一杯詰め込んでゆったり走る。そんな使い方が新しい心臓を得たチェロキーには相応しい。もちろん混みはじめた高速道路ではアダプティブクルーズコントロールのスイッチを入れて安楽ドライブを決め込む。
レーンセンスと呼ばれる車線逸脱警報プラスのシステムは、ステアリングを軽〜く握って補正の腕前を試してみたのだが、結構いける。これを “自動運転!” などと謳ってしまうメーカーもある中で、ジープの表現はなかなか謙虚なのである。